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きぼうは遠い日のおもいで

目標はお酒を飲まないことじゃない

あの頃の友達がいる気がした。

OT室で若い男性患者さんがカラオケをしているのを聞いていた。

最近の曲を熱唱していて、自分を励ます、っていう内容の曲。

 

「まわりは歌謡曲ばっかりの中、最近の歌を熱唱しててん。楽しかってん」

という退院後に友達が嬉しそうに話したときのことを思い出した。

あの頃の友達がそこにいる気がしてきて涙こらえるのに必死になった。

 

あの頃、友達はここで楽しい時間も過ごせていたのだな、と思うと、

毎日のように「みんなが私のことを話している」「私の事全部知ってる」

って泣きながらパニックになって私に電話してきた友達が

精神病院に入ってしまって、遠いところに行ってしまった気がしたこととか

私はつらいときに何もしてあげられなかったという無力感とか、

そのころの私の気持ちが湧きだしてきたと同時に、

楽しいこともあったんだなって思うと、すごく自分が赦されたし、

友だちはここで少しでも楽しい時間を過ごせていたのならよかったな、

頑張ってたんだな、すごいなと思った。