きぼうは遠い日のおもいで

目標はお酒を飲まないことじゃない

私の精神看護への一番はじめの印象で残っているのが

精神Ⅰの教科書の絵。

輪になった人が席で好きなことをしていて

さらに輪の真ん中に寝そべっている人、が描かれていて。

とにかくそれが自由な感じで、強烈に響いた。

 


話は変わり、

私の生活は少しましになった。

何よりアルコールの問題に気づくことができたのが大きい。

それでもこの授業のときは自分がアルコールに依存していたまっただ中

だったので、授業はほとんど寝ていた。

で、自分の枕にしていたクッションが落ちて、「うっとおしいな」と思いながら

拾い上げて、窓際のところに置いて、

そのままなんとなく前を見たら、先生がめっちゃこっちを見てた。

なんか目が合って、そのときは何にも思わなかったのだけど

(先生がアルコール専門医とか知らないし、まして先生の名前もクリニック調べようとするまで知らなかった)

あとで思うと、先生はなんかお酒のこと直観的にわかってたのかなと。

さらに最後の授業がアルコール依存に関してで、パワポの最初のスライドが

「アルコール」って書かれたのをじーーーっと見つめていたら

また先生が私のほうを見て、眼が合った。ってのも覚えている。

わかるよね、そりゃね、専門医から見たら。と今は思う。

そんときはなんも思わなかったけれど。

 

んで。これも思い返したのだけど、

最後の授業のあと、発表時の緊張をどうにかできないか、先生に質問したくて

教室を出た先生を追っかけた。

名前を知らないから「先生~」って2度呼ぶと振り向いてくれた。

それで、「あの、いつも緊張しすぎてて。どうしたらいいですか。」と聞いた。

 

にも関わらず、先生の第一声は、その質問への答えではなかった。

「お酒いつもどれくらい飲んでるの?」だった。

 

酒量を答えたら「アルコールはやめたほうがいいよ。」と返事があった。

それで、そんな考えなかったのに、なぜか咄嗟に出た言葉は

「あの。先生のところ行ってもいいですか?」だった。

 

先生は「電話繋がりにくいかもしれないけど、何回も電話してくれたら、

予約取れるから、電話してみて」と。

 

そのときは先生のクリニックが人気すごいってこともしらなくて

後日、電話をしたら「今は初診とってません。○月○日に予約開始です」と

自動音声の案内があった。

その当日、たまたま授業が午後からだったので、

緊張でお酒を飲んでから。。電話をして、無事1か月後の予約がとれた。

 

私は、ほんと人との出会いに恵まれていると思う。

あの先生の授業があったころが、人生で一番アルコールへの依存がひどくて

眠れないし、寝れたら寝れたで尋常じゃない寝汗。

ご飯食べずにお酒飲んでるだけで、ずっと気分悪いし、

だから気分をおさめるために朝からお酒飲んでいて、

なんとか学校へ行って。友達に「お酒くさい」と言われ。

昼間お酒がきれたら手足がしびれて、手が震えて吐き気がすごい。

だからお昼食べられなくて、寝てるだけ。

っていうのを繰り返してた。

友達には「お酒の飲みすぎじゃないの?」

って言われてたけど「違う」って否定してた。

だからあのタイミングで先生に会えたのは、

とてもとても幸運だったと思う。